バッテリーやパンクに次ぐ車のトラブルといえば、冷却水不足によるオーバーヒートや厳しい寒さの時期の凍結。
クーラントの劣化によって引き起こされるこれらのトラブルは、発生するとなかなか厄介な故障です。
特に冬場のクーラント凍結はエンジンに重大なダメージを与えることもあります。
そんな重要な部品であるクーラントですが、水量が減ることも少なく、頻繁に交換する必要もないので、点検時に交換をおすすめされても必要性をあまり感じないのが正直なところではないでしょうか?
そもそもクーラントは水でも代用できるんじゃないの?と思っている方もいるかもしれません。
今回は、車の冷却装置クーラントの重要性について紹介します。
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クーラントの役割
クーラントは、主にエンジンやEVバッテリーのオーバーヒートを防止する冷却水ですが、室内を温める「ヒーター」もクーラントが兼用しています。
車によってはミッションやスロットルボディの冷却にも使用され、青や緑や赤の着色がされています。
ラジエータ
真水と違い、防錆性・冷却性能・消泡性能に優れており、高温になるエンジンやミッションのオーバーヒートを防いだり、ラジエーター内部の防錆を行っています。
また、0度以下でも凍結しないため、厳寒期の凍結も防止します。
クーラントの色の違い
クーラントには緑・青・赤・ピンクなど様々な色があり、メーカーによって使用する色が決まっています。
一般的に緑・赤のクーラントはノーマルタイプで、LLC(ロングライフクーラント)と.呼ばれ、使用期間は2年から3年。
青・ピンクのクーラントは長寿命タイプとなり、S-LLC(スーパーロングライフクーラント)と呼ばれていて使用期限が7年から10年ほどと、長寿命であることが特徴です。
それぞれの色の違いは成分によるものですが、どちらもエチレングリコールを主成分としていて、通常の添加剤から高性能添加剤へ変更して耐久性を向上させものが青やピンクの長寿命タイプS-LLC(スーパーロングライフクーラント)となっています。
クーラントを交換しないと大きな故障になる場合も
防錆・冷却性能に優れたクーラントですが、使用期限をすぎると性能は著しく低下します。
特に防錆性能低下は、ラジエーター、エンジン内部の腐食原因にもなるため早めの交換が大切です。

他にも水分の混入による濃度の低下はクーラントが凍結する原因にもなり、
エンジン内部で凍結し、膨張したクーラントはエンジン本体を破損させることもあります。
クーラント交換の目安
クーラントの交換目安は耐用年数を過ぎていないかどうか。
メーカーが指定している目安の通りに交換作業を行いましょう。
最近の車は見た目にクーラントが汚れることも少なく、目視での点検は難しくなってきています。
むしろ、変色するほどの汚れが確認できた場合は、サビを含んでいる可能性があるので、すぐに交換が必要です。
また、見た目にはきれいでも水分の混入によって濃度が薄くなっている場合もあります。
クーラントテスターで定期的な濃度チェックも忘れずに行いましょう。
最近のクーラントは交換頻度がとても長いものがある
青やピンクのS-LLC(スーパーロングライフクーラント)は長期間交換を必要としないクーラントです。
耐用年数は7年から10年と非常に長く、汚れもさほど目立ちません。
日産のスーパーロングライフクーラントは新車時からの初回交換の目安は、7年もしくは160,000㎞。
二回目以降は4年ごと、もしくは80,000㎞の交換が推奨されています。
クーラントの交換方法
クーラントの交換方法は主にラジエーター下部に取り付けられた、ドレーンプラグから古いクーラントを抜いて、新しいクーラントを補充する方法で行います。
最近のクルマは冷却水通路が複雑で空気が入ると抜けづらい
長い時間を掛けて冷却水を完全に抜いたり、ラジエータコック以外の冷却水が通っているパーツ等から直接冷却水を抜くと、最近のクルマは冷却水通路が複雑になっているために狭い部分に空気が入ってしまいます。
この状態でラジエータ上部からクーラント液を注入しても狭い通路に入った空気は抜けません。
ここから少しだけエンジンをかけてそのまま道路を走行してしまうと、狭い通路に溜まっている空気が抜けていないので水温計はすぐに上昇して適性な温度を超えてしまい、オーバーヒートにつながってしまいます。
クーラント交換器を使うのが手っ取り早いですが、高額な機器の為に常備されている工場は少ないかもしれません。
そんな時はエンジンが温まるまで(サーモスタットが開くまで)やや高めの回転を維持し、冷却水通路の空気が抜けてラジエータの液面が下がったらクーラント液を少しづつ補充をしましょう。
この暖機運転とクーラント液補充を繰り返して、空気が抜けきるまで完全暖気運転を実施します。
この時の「コツ」としては、ラジエータキャップの冷却水注入口に大きめのクーラント用タンクをセットします。
さらに前側をジャッキアップしてラジエータを高い位置にしてから、暖機運転を実施すると空気が抜けやすくなります。
クーラント用タンクの例

S-LLC(スーパーロングライフクーラント)は頻繁に交換する事がなくなっているからこそ、
作業時にはしっかりと交換してあげたいですね。
クーラントの交換費用
クーラントの交換費用の相場はおよそ1万円から2万円です。
クーラントの使用量や作業内容によって金額が上下するので、正確な金額は見積もりを取るといいでしょう。
<日産ノート(E13型)のクーラント交換概算費用>(税込み)2025年2月現在
※クーラント交換作業のみの場合
交換技術料:11,440円 S-LLC(スーパーロングライフクーラント) 部品代:(¥1,210/1L)×使用数量 合計金額:11,440円+(¥1,210×5L)=17,490円(5L使用した場合) |
※車検整備と同時のコース作業の場合
交換技術料:2,310円 S-LLC(スーパーロングライフクーラント) 部品代:3,465円 合計金額:5,775円 |
※クーラント交換をする時は車検整備のコース作業と一緒に依頼すると大変お得になりますね。
コース作業はブレーキフルード交換等の他の整備作業も含まれた内容になっています。
他の作業料金についてはサービスフロントまでお問い合わせください。
クーラントの交換の依頼は日産東京へ
日産東京なら、車検時や臨時でのクーラント交換にも対応。
愛車の冷却性能を常にベストなコンディションに維持できます。
また、車の冷却性能の低下はクーラントの劣化以外にもラジエーターキャップの不具合や、パッキンからの水漏れが原因の場合もあります。
日産東京では、クーラント交換の際には周囲の冷却装置の点検も同時に実施。
通常の交換作業では見つけられない、わずかなトラブルも見逃しません。
愛車のメンテナンスを頼むならプロのメカニックがいる日産東京にお任せ!
クーラントエナジーでクーラントの性能アップ
日産東京では、クーラントの性能をさらに引き上げる“クーラントエナジー”の添加をおすすめしています。

※クーラントが劣化すると、ポンプの圧力差などの影響で気泡が発生し、 冷却性能低下の可能性有。
クーラントエナジーは消泡性能を回復させ、気泡の発生を防止。
※繰り返しエンジンが動くことでクーラントに含まれている各種添加剤が消耗し、 防錆性能等が低下。
クーラントエナジーの注入によりクーラント性能の回復が可能に!
クーラントエナジーは防錆性能や、消泡性能の回復だけでなく、錆の発生やオーバーヒートのリスクを抑えるクーラント専用ケミカルです。
LLC(ロングライフクーラント)、S-LLC(スーパーロングライフクーラント)のどちらにも使用でき、劣化気味のクーラントでも本来の冷却性能を取り戻します。
もちろん、新品のクーラントに添加するのも効果抜群。
真夏の過酷な環境で使用されることの多いお車のオーバーヒート予防に最適です。
クーラントを交換の際は、ぜひ一度日産東京までご相談ください。
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